あるご住職の話に感動
先日子供たちが寝静まり、コソコソと起きて「チョコレートドーナツ」という映画を見ました。
実話を参考に着想された物語で、楽しい映画では決して無いのですがとても素晴らしい映画だと感動。
その映画の中には知的障害を持った子供が出ます。
数日して次男が咳が出るので病院に連れて行き、次男がキッズコーナーで遊んでいたので置いてあった本を何気なく読んでいると知的障害者の方が社員の7割という㈱日本理化学工業の会長大山泰弘さんのお話が出ていました。
先日の映画の記憶が新しかったのと、子供が遊びに夢中だったので待ち時間の間だけと思い読んでいました。
大山さんは黒板などで使用するチョークを作る会社を経営されていたのですが、断っても雇用をお願いに来る養護学校の先生の「あの子たちは、一生働くことを知らずに、この世を終わってしまう人となるのです」という言葉に「2週間の就労体験なら」と引き受けるのが知的障害者の雇用のきっかけとなります。
しかし就労体験なのに、休もうともせずに一生懸命働く就労体験の生徒さんを見て「施設にいれば楽が出来るのに何故」と疑問を抱き、ある日禅寺のご住職に尋ねます。
するとそのご住職から
「人間の究極の幸せは、
(1)人に愛されること
(2)人にほめられること
(3)人の役にたつこと
(4)人から必要とされること。
働くことによって愛以外の3つの幸せは得られます。障害者の方たちが、企業で働きたいと願うのは、社会で必要とされて、本当の幸せを求める人間の証なのです」
と教えられ、大山さんは知的障害のある方の雇用に取り組んでいきます。
あまりの感動にあと少し読んだら涙腺が危なくなりそうな状態の時に薬剤師さんに「三浦さ~ん」と呼ばれ、その本を戻しました。